「信州シナイモツゴプロジェクト」(旧称:生態工房・信里クラブ)は、長野市信里地区のシナイモツゴ保全プロジェクトです。

ため池と生物多様性を無くさない! 信里ため池基金

水田に引く水を溜めておくため池は、農家が草刈り・泥の排出・設備の補修などを行って管理してきた施設です。こうした作業が行われてきたことにより、ため池はさまざまな生きものが生息する場にもなっています。開発や水質汚染等によって水辺の生きものが減少してきた中にあって、ため池で生物多様性が保たれているのは、農業の営みがあってのことです。

淡水魚のシナイモツゴは、長野県では信里を含む4地域に残っている希少種で、現存する生息地のほとんどがため池です。しかし信里では農業従事者の減少や高齢化が進み、ため池の放棄や管理頻度の低下が進行しています。ため池が管理されなくなり、藪や陸地に変わってシナイモツゴが消失した池もあります。

シナイモツゴ
ヒガシニホンアマガエル
オオイトトンボ

こうした状況が続くと、ため池やシナイモツゴを将来にわたって維持していくことは難しいでしょう。農業施設であるため池は、生物多様性保全という公益的機能も併せ持っていることから、ため池の維持には、農家のみならず、社会として取り組んでいくことが重要です。

当会は、ため池の生物多様性の維持に農家が果たしてきた努力に感謝し、この先もため池を保っていくことを目的として、次の取組を行います。

  • 所有者の理解を得て、ため池の管理作業を行います
  • ため池の所有者に「ため池協力金」を支払います
  • これらを実行するための基金を設置し、個人・法人から寄付を募ります

◆ため池の管理作業の代行

  • 所有者が管理することが困難なため池の作業を無償で引き受けます。堤体の草刈り・草焼き、伐採、池干し、アメリカザリガニ防除などを想定しています。
  • 活動地では現在も営農が続けられており、トイレ・駐車場等の設備もないことから、当面は一般参加者の受け入れや作業イベントを行わず、当会職員のほか、会員等のボランティアが作業を行います。
堤体の草刈り(2026年)
堆積物の除去(2025年)
池干し(2025年)
アメリカザリガニによって穴だらけにされたため池(農業被害)

◆「ため池協力金」の支払い

  • ため池を管理し存続してきた所有者に「ため池協力金」を毎年支払います。
  • 原則として、ため池を現状維持(放置を含む)している所有者に一律に支払いますが、「ため池に外来種を導入しないこと」などの要件をお願いすることを検討しています(細部や金額については検討中)。

◆活動範囲

  • 現時点では長野市信里のうち、当会が所属している地区の水利組合管内(ため池数:約20個)を対象とします。

◆基金の使途

  • 作業に必要な物品・燃料・消耗品等の購入費、農家への機械・倉庫等の賃借料
  • 「ため池協力金」の支払い
  • 取組の運営費、当会職員の人件費、旅費交通費

◆目標金額

  • 2026年度の目標額:150万円
    (ため池の管理作業と協力金支払いは2027年度以降も継続するため、年度内の上限は定めません)

活動地域 長野市信里について

活動地域についてはこちら

長野市信里地区

長野駅から車で30分、なだらかな茶臼山西麓にある信里(のぶさと)地区。棚田や果樹園、集落が広がる斜面地に、約500個のため池があります。シナイモツゴが生息しているこ…

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長野市信里地区のシナイモツゴおよび水田生態系の保全に関する支援プログラムです。「信州シナイモツゴプロジェクト」について、詳しくはこちら。「¥0」ボタンは、任意…

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食べて応援! 信州シナイモツゴ保全米

シナイモツゴの生息する「ため池」のかいぼりをお手伝いしたことをきっかけに、2017年より、長野市信里地区の放棄水田において、お米作りを行っています。

周辺の農家さんに協力してもらいながら、種まき・育苗・田植え・草抜き・収穫・はぜ掛け・脱穀まで、すべて当会で行っています。

お米の売上の一部は、信里地区での活動に使われます。