かつては身近な小川や池、田んぼなどに棲んでいたニホンイシガメは、生息地の消失や劣化、さらに近年は外来種による影響や商業目的の採取で全国的に減少しています。
東京都内でも減少が著しく、東京都レッドリストでは絶滅のおそれが最も高い「絶滅危惧ⅠA類」に選定されています。
そこで、ニホンイシガメの生息環境の保全と回復を進めるために、「ニホンイシガメ応援団」を結成しました。
皆さまからの支援金をもとに、ニホンイシガメやカメを取り巻く在来生物が生息できる環境の維持・再生を行います。
活動地の武蔵野台地にこれからもニホンイシガメが棲み続けられるように、公園管理者等と協力しながら取組を進めています。
あなたもニホンイシガメのサポーター(応援団員)になって、保全活動を支えませんか?
※この活動は、野外に生息しているカメを「里子カメ」として見守りながら、保全活動をサポートしていただくものです。
※カメの飼育や提供は行いません。
この寄付で行う活動
●外来生物防除
生息地に持ち込まれた外来カメによる被害(ミシシッピアカミミガメとの競合、クサガメとの交雑)を防ぐために防除を行います。
アライグマによる捕食被害が発生しているため、アライグマの生息調査と捕獲作業を進めます。
●モニタリング
活動地のニホンイシガメの個体ごとに、成長や年齢を記録し、個体数の推移を調査します。
●生息環境の維持や整備
かいぼりによる堆積物の除去や水質改善、植生管理による水面の回復を行い、池の環境を良好に保ちます。垂直護岸で深くなっている岸辺に、幼体の生息環境となる浅い湿地を整備します。
●普及啓発
ニホンイシガメが直面しているさまざまな問題について知ってもらうため、イベント等で展示や解説を行います。
●緊急! アライグマ対策
特定外来生物アライグマは、浅瀬に潜んでいるニホンイシガメを器用に掘り出して食べます。このため、アライグマが侵入した地域ではカメの四肢や頭部の欠損、死骸が見られるようになり、生息数の減少や地域的な絶滅が報告されている地域もあります。わたしたちの活動地でもこうした四肢欠損等が発生しています。アライグマ対策は待ったなしの状況です。
わたしたちは行政にアライグマ対策の提言を行っているほか、センサーカメラでの生息確認と箱ワナによる捕獲を組み合わせた防除活動を進めています。
サポーター制度のしくみ
ニホンイシガメ1匹につき、1口3000円から寄付を募ります。
※サポーター期間:4月~翌年3月の1年間(1年更新制)
※このプログラムは、みなさまがイシガメを引き取って育てるものではありません。
「サポーター」とは、選んだカメ(里子カメ)を家族の一員として身近に感じてもらい、その成長を応援していただく、という意味です。
サポーター特典
- サポーター証明書の発行(初回登録時)
- 応援団員証の発行
- ニュースレター「まごがめ便り」の送付(年1回)
- 里子カメの確認・成長状況のご報告、外来生物防除や生息地の保全活動のご報告など
●里子カメの選び方
里子カメ紹介ページよりサポーター様ご自身で選択していただくことができます。
特にこだわらない場合は、当会におまかせください(スタッフが代わりに選択いたします)。
年1回送られてくるニュースレターで、里子カメの成長・変化状況をお楽しみください。
おことわり
カメは生きものです。
病気、捕食、不慮の事故などの要因により死亡する可能性があり、また、死亡していても確認できない場合もあります。万が一死亡が確認された場合には、誠に残念ですが、その旨をご報告させていただきます。
また、シーズン中に一度も確認されない可能性もございます。
(その場合でもニュースレター等は送付いたします)
あくまでも野生動物であるということをご了承ください。
サポーターになるには
3000円/年
※サポーター期間:4月~翌年3月の1年間(1年更新制)
★当会への寄付には所得税の寄付金控除が適用されます。
お問い合わせ
疑問・質問等ございましたら、以下の宛先までお問い合わせください。
認定NPO法人 生態工房 「ニホンイシガメ応援団」
eco@eco-works.gr.jp
0422-27-5634