このプロジェクトでは、皆さんからカメの目撃情報を集めて、東京・多摩川流域に生息するカメの種類と分布を明らかにしました。

日本固有種のニホンイシガメは、水辺環境の悪化などで生息数が減り、絶滅が心配されています。
ところが、詳しい生息状況はわかっておらず、「太平洋側では関東地方が分布の北限」ともいわれていますが、具体的にはどのあたりなのかもわかっていません。東京や多摩川流域でも、「昔はいた」という情報もあれば、「見たことがない」という人もいて、実態は不明のままです。

また、ペットとして飼われていたアカミミガメやクサガメなどが野外に捨てられて、生息するようになってきました。

調査地域、期間

  • 調査地域
    東京都全域、川崎市
    (川、池、濠、水路などの水辺すべて)
  • 重点調査地域(以下の水域には特に注目しました)
    多摩川の支流
    (秋川、浅川、平井川、谷地川、残堀川、大栗川、平瀬川、野川、仙川など)
  • 調査対象期間
    2010年4月~2015年3月

東京・多摩川カメマップ(2014年10月現在)

皆さんからお寄せいただいたカメ情報をもとに、カメマップを作成しました。
みんなで作ったカメマップを見てみましょう!(クリックで拡大します

ニホンイシガメ

ニホンスッポン

クサガメ

ミシシッピアカミミガメ

外来カメ類(ミシシッピアカミミガメを除く)

2010年3月以前の結果をまとめたカメマップはこちら

結果:東京のむかしのカメしらべ

「子どものころ、川でイシガメを捕まえた」「お祭りの後、池でミシシッピアカミミガメを見るようになった」……そんな記憶や経験のある方はいませんか? わたしたちは、カメ…