淡水ガメ情報交換会とは?

外来カメ対策や希少種ニホンイシガメの保全を進めるために、さまざまな主体と大小たくさんの情報や知見を共有し交換していきたい。そのような思いで、2012年に「第14回日本カメ会議&ニホンイシガメシンポジウム」を企画開催しました。おかげさまで日本カメ会議史上最多参加者数、総勢145名が集まり、有意義な交流と意見交換を行うことができました。

「このような充実した集まりを、今後も定期的に継続して欲しい!」という声に応えるため、当会はアカミミガメの調査研究やアカミミガメ問題に対する社会実験的な取り組みを行う(当時の)神戸市立須磨海浜水族園と協力し、「淡水ガメ情報交換会」の立ち上げに至りました。

開催にあたって

近年、水辺の生物多様性は河川改修や護岸工事、水質悪化、外来種の侵入等により著しく低下または消失しています。特に淡水性カメ類においては、外来種ミシシッピアカミミガメの蔓延による在来生物や農業への被害拡大、固有種ニホンイシガメの絶滅危機、外来種クサガメと在来種ニホンイシガメの交雑など、深刻な問題に直面しています。

在来カメ類とその生息環境を保全するために、本会では各地で保全や外来生物防除に取り組む研究者、行政、NPO、市民等が集まって最新の情報や知見を持ち寄り、交流や議論を重ねながら、問題の解決策や各主体の行動指針を考えます。

第12回
淡水ガメ情報交換会


第1回
水辺の外来種研究集会

2026年
2月21日(土)13:00〜18:00
2月22日(日)09:30〜18:00

麻布大学
(神奈川県相模原市)
2号館

<定員200名>

池、川、沼、水路など、私たちの身近な水辺には外来種が意外とたくさん生息しています。これらの外来種の中には、在来種や生態系に悪い影響を及ぼしたり、農業や漁業に被害を与えたりして、私たちの生活や社会において深刻な問題を引き起こしているものもいます。このような水辺の外来種問題を解決しようと、各地でさまざまな人たちが防除や対策に取り組んでいますが、解決には時間やお金がかかったり、マンパワーが不足していたりと、困難な状況に置かれています。

そうした防除や対策に携わる人たちを応援するため、すでに何かをやっている人や、これから何かを始めようかなぁという人、この問題に関心のある人たちがこの場に集まり、各々が持ち寄った知見や情報を交換して交流しながら、問題解決のヒントや道筋を探っていきたいと考えています。

さあ、あなたも外来種問題の「水辺」にいらっしゃ〜い。一緒に、沼の深淵を覗いてみましょう!

「淡水ガメ情報交換会」は、ニホンイシガメの保全や外来種アカミミガメの防除など、国内の淡水ガメを取り巻くさまざまな問題や対策に取り組む人たちが集まって情報交換を行う場で、2014年2月〜2025年3月までに計11回開催されました。しかし、水辺の生物多様性に目を向けると、動物・植物など多くの在来種はいまだ危機的状況にあり、新たな外来種による被害も顕在化しています。このため、今年度から「水辺の外来種研究集会」を立ち上げ、淡水ガメを含めた水辺の保全や外来種対策の幅を広げていくことにしました。

開催形式

【淡水ガメ情報交換会】の発表、【水辺の外来種研究集会】の発表、どちらも同時に募集します。

  • 口頭発表
    2月21日(土)または22日(日)に行います。
    【淡水ガメ】発表者グループと【水辺の外来種】発表者グループを分けてプログラムに組み込みます。発表日程は2026年2月に公開します。
  • ポスター発表
    2月21日(土)12:00から掲示開始。同日16:40〜18:00にポスターセッション開催。
    【淡水ガメ】の発表者と【水辺の外来種】の発表者で合同のポスターセッションを行います。
    2月22日(日)の掲示は任意です。

参加および発表資格

  • 水辺の生きものや自然に興味・関心がある方
  • 外来種問題に興味・関心がある方
  • 環境保全に関わっている方や興味を持っている方

発表の対象

【淡水ガメ】または【水辺の外来種】に関する知見、対策、活動事例など。

具体的には、

  • 生態や生活史などの調査、研究
  • 定着や分布に関する情報
  • 防除技術の開発
  • さまざまな主体による対策や活動事例の紹介  など。

【水辺の外来種研究集会】の対象

水辺にいる外来種、または水辺を利用する外来種を対象とします。動物・植物は問いません。

【淡水ガメ情報交換会】の対象

主に国内の淡水ガメ類を対象とします。

参加費(2日間共通)

  • 一般(事前申込) 2,500円 講演要旨集付き
    ※当日会場にてお支払いください(現金、クレジットカード、キャッシュレス決済可)
    ☆当日参加は500円増
  • 学生/生徒 無料 講演要旨集なし
    ☆講演要旨集は会場で販売します。必要な方は別途購入してください。
    1冊 1,000円(会場特価)

参加方法 

  • 発表する人
    【淡水ガメ情報交換会】【水辺の外来種研究会】の一方または両方の発表(1人2題可)を受け付けます。
    ポスター発表、口頭発表を選択できます。
    (口頭発表は、発表時間 <15分> と質疑応答 <3分> です)

    発表の申込〆切: 2026年01月26日(月)
    要旨の提出〆切: 2026年02月02日(月)
    要旨作成についてはこちら

※口頭発表は受け入れ件数が限られているため、1月26日より前に締め切る可能性があります。
※ポスター発表は1月26日まで受け付けます


  • 発表しない人
    事前申込〆切: 2026年02月18日(水)
    ※当日参加も可能です(参加費500円増)

懇親会・特別企画

  • 懇親会 2月21日(土)18:30〜20:30 @大学食堂
    一般:7,000円、大学生:3,000円、中高生:1,000円、小学生以下:無料
    事前申込制 申込〆切:1月26日(月)

ブース出展要綱

  • 出展料 2,500円 (2日間共通、出展者お1人につき)

※一般参加でお申し込みの方は、出展料免除とします。
 例1)参加申込せずに、ブース出展のみ → 出展料 2,500円
 例2)学生区分で参加申込&ブース出展 → 出展料 2,500円
 例3)一般区分で参加申込&ブース出展 → 出展料不要、参加費 2,500円

※発表を聴きたい場合や懇親会ほか企画に参加する方は、参加申込をお願いします。
 ブース出展のみの場合は、発表はお聴きになれません。あしからずご了承ください。

※生体の販売や配布はお断りいたします。

プログラム

2月21日(土) シンポジウム・口頭発表・ポスター発表

12:00〜開場
ポスター発表:掲示開始
13:00〜15:40第1回 水辺の外来種研究集会 開会記念シンポジウム
〜外来種問題の「水辺」へようこそ!〜
15:50〜16:30口頭発表
16:40〜18:00合同ポスターセッション
閉会
18:30〜20:30懇親会 @大学食堂

第1回 水辺の外来種研究集会 開会記念シンポジウム
 〜外来種問題の「水辺」へようこそ!〜

司会: 片岡友美(認定NPO法人 生態工房)

野外にいる外来種の影響を減らしていくために、防除は必要不可欠な取組です。しかし、防除をやっている多くの団体が抱えるお悩みは……「マンパワーが足りない」。実際に活動をやっていく仲間が増えない、次世代を担う若者が加入しない等の問題で、防除の継続が困難になる場合もあります。本シンポジウム第1部では、仲間集めのヒントを探るため、話題の防除活動をご紹介します。

また、防除に関わる人々にとって、駆除はとても辛い選択で、知識と心のバランスに悩む人も多いです。苦悩のあまり迷走すると、防除の目的を果たしていない活動に偏ったり、逆に、野外の外来種を増やすことにつながる場合もあります。本シンポジウム第2部では、生物多様性や外来種問題を専門とする新聞記者の小坪遊さんに講演していただきます。科学部記者の視座で各地の防除事例や当事者たちの思いを紹介し、私たちは外来種問題にどう向き合うべきか、会場の皆さんと一緒に考えます。

第1部 和気アイアイ防除活動

水辺の外来種防除は、生きもの好きや自然好きな人たちによる活動ばかりではありません。やり方次第で、多くの普通の市民が参加している活動もあります。そんな話題の活動事例をご紹介します。

はじめよう保全活動!~みんなで育む水辺コミュニティ
のん さん (365日野草生活®)

“駆除イベント”を開催する意義と課題
茸本朗 さん (野食ハンター)

地元愛は池を救う 協働による水辺再生の取組
八木愛 (認定NPO法人 生態工房)

第2部 沼にハマる前に

水辺の外来種対策では、沼に入って活動をすることも少なくありません。また、問題の根深さ・複雑さから、「思考の泥沼」から抜け出せなくなることもあります。本講演では「沼にハマる」前に知っておきたいことを、エピソードを交えて紹介し、会場の方々と一緒に考えます。

<特別講演>
我々はなぜ『防除』で迷走するのか? 外来種問題への向き合い方
小坪遊 さん (朝日新聞 くらし科学医療部次長)

2月22日(日) 口頭発表

9:00〜開場
9:30〜11:30口頭発表
13:30〜18:00口頭発表
閉会

会場案内

会場への行き方

JR横浜線「矢部駅」下車 徒歩4分
詳しくは、交通アクセス(麻布大学ホームページ)をご覧ください。

主催

お問い合わせ

認定NPO法人 生態工房 事務局

淡水ガメ情報交換会の公式Twitter(現X)

淡水ガメ情報交換会の公式Twitter(現X)(運営:認定NPO法人 生態工房)では、
次回の開催情報のほか、日本の淡水ガメ保全や外来カメ問題、水辺の環境保全に関するさまざまな話題・情報を発信しています。

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