生態工房とは活動について参加する支援する

◇カメ類の生息調査・外来カメ類の駆除

 東京都の武蔵野台地に点在している池や水路で、淡水性カメ類の生息状況を調査し、ミシシッピアカミミガメやカミツキガメなどの外来カメを駆除しています。駆除を始めるにあたっては、地域ごとに目標を設定し、実施体制やプロセス、方法、資金等を考慮した防除計画を策定しています。計画的な防除によって、一部の場所ではアカミミガメやカミツキガメの根絶または低減化に成功しました。
 調査や駆除の成果は、自主的な出版物や学会発表等を通して社会に還元しています。



○学会等での発表一覧
2019年 「ニホンイシガメの生息環境再生 井の頭池におけるエコトーン整備の取組」
[第6回 淡水ガメ情報交換会]
2017年 「東京の多摩川流域におけるカメ類の分布と明治以降の分布変遷」
[日本爬虫両棲類学会 第56回大会]
2017年 「ミシシッピアカミミガメの低密度下における2種のワナによる捕獲有効性の検討」
[第5回淡水ガメ情報交換会]
2015年 「閉鎖的水域におけるミシシッピアカミミガメの駆除とニホンイシガメ個体群の変化」
[第5回 淡水ガメ情報交換会]
2017年 「武蔵野台地におけるニオイガメ類の採取記録」
[第4回淡水ガメ情報交換会]
2017年 「アカミミガメ対策はじめの一歩〜普及啓発活動の紹介」
[第4回 淡水ガメ情報交換会]
2016年 「武蔵野台地におけるミシシッピニオイガメSternotherus odoratusの採取記録」
[日本爬虫両棲類学会 第55回大会]
2015年 「文献調査から分かった東京のカメ類の分布変遷」
[第3回 淡水ガメ情報交換会]
2015年 「東京の多摩川流域を中心としたカメ類の分布状況」
[第3回 淡水ガメ情報交換会]
2014年 「アカミミガメの規制に向けた国の検討状況と市民からの提言」
[第2回 淡水ガメ情報交換会]
2014年 「ブルーギル用カゴ網でカメを捕る」
[第1回 淡水ガメ情報交換会]
2014年 「ありがとう、ニホンイシガメ応援団 〜新しい寄付プログラムの結果報告〜」
[第1回 淡水ガメ情報交換会]
2014年 「アカミミガメ規制に向けた社会情勢」
[第1回 淡水ガメ情報交換会]
2012年 「ニホンイシガメ応援団〜新しい寄付プログラムへの取り組み〜」
[第14回 日本カメ会議&ニホンイシガメシンポジウム]
2012年 「光が丘公園におけるカミツキガメの根絶」
[第14回 日本カメ会議&ニホンイシガメシンポジウム]
2012年 「アカミミガメの法規制に対する市民の意識」
[第14回 日本カメ会議&ニホンイシガメシンポジウム]
2010年 「なぜ自治体はアカミミガメを防除しないのか−自治体をその気にさせるステップを考えてみました。」
[第12回 日本カメ会議]
2009年 「2種のワナにおけるミシシッピアカミミガメとクサガメの捕獲率と体サイズの関係」
[日本爬虫両棲類学会 第48回大会]
2008年 「異なる水域に生息する外来カメ類と在来カメ類の捕獲方法」
[第56回 日本生態学会大会]
2008年 「玉川上水における淡水性カメ類の分布と個体群構造」
[日本爬虫両棲類学会 第47回大会]
2008年 「カメ類保全活動は事業化できるか?−生態工房の場合−」
[第10回 日本カメ会議]
2007年 「都市公園におけるクサガメの行動様式」
[日本爬虫両棲類学会 第46回大会]
2007年 「都市公園での外来カメ類防除事業」
[第9回 日本カメ会議]
2007年 「東京都武蔵野台地東部におけるカミツキガメの定着状況」
[第54回 日本生態学会大会]
2006年 「東京都武蔵野地域の都市公園における淡水性カメ類の生息状況」
[日本爬虫両棲類学会 第45回大会]
2005年 「東京都武蔵野地域におけるカミツキガメの確認状況」
[日本爬虫両棲類学会 第44回大会]
2005年 「東京都におけるカミツキガメの繁殖」
[第52回 日本生態学会大会]
2004年 「閉鎖性水域におけるカメ類個体数調査方法の検討」
[日本造園学会全国大会 生態工学に関する企画展示]


○生態工房調査研究報告集「工房のたまご」
    第3号 2009年
◇普及啓発

 野外にアカミミガメが捨てられることのないように、主に市民を対象として、生物多様性と外来生物問題について普及啓発を行っています。


 GREEN.TVで生態工房の外来生物防除活動が動画で紹介されています。

 ▲エコ定期による地域環境保全活動―西武信用金庫―

 生態工房は、西武信用金庫の第1回エコ定期預金助成先となりました。その際の活動を紹介した動画です。
GREEN.TV


環境省の「アカミミガメ問題普及啓発ツール(2016年公開)」の作成に協力しました。

普及啓発ツールは環境省のページからダウンロードできます。
◇政策・提言
 アカミミガメ問題を解決するために、調査に基づいた防除の実践や提言を行っています。

○環境省アカミミガメ対策検討ワーキンググループ
 当会理事が環境省アカミミガメ対策検討ワーキンググループのメンバーに選ばれています。
 年に数回の会議に出席し、アカミミガメ対策を前へ進めるべく、市民団体の立場から提言を行っています。

○こんなことも実施しました
流通規制と収容施設についてのアンケート
 アカミミガメ問題を解決する方法として、従来から2つの案が出されていました。ひとつは、輸入・販売・飼育を制限するという案。もうひとつは、アカミミガメを野外で捕まえたり、飼育を中止して手放す人のために、受け入れ窓口を創設するという案です。これらの案について市民はどう受け止めているか、アンケート調査をしました。

公園緑地での防除対策についてのアンケート
 アカミミガメが生息している公園の池の自然を回復するための方策について、来園者にアンケート調査をしました。
 詳細はコチラ
 詳細は報告書に収録されています。
◇取り組みを広げる

○人づくり
防除テキスト出版&防除講習会

 アカミミガメの防除を始めたいという団体や自治体等の方々のために、防除の手引き書『アカミミガメ防除のすすめ方』を2012年に出版、2019年に増補改訂版『今からはじめる 緊急対策外来種 アカミミガメ防除のすすめ方』を出版しました。捕まえ方だけでなく、予備調査、モニタリング、普及啓発、手続きなど防除に必要な全般をやさしく解説しています。
  テキストを使った講習会も開催しています。
詳細はコチラ

アカミミガメ防除のすすめ方
▲「アカミミガメ防除のすすめ方」

解説ボランティア講座

 外来生物問題の解決に普及啓発の面から取り組むために解説ボランティアを養成する講座を開催しています。防除現場での普及啓発活動に協力していただいています。
詳細はコチラ
解説の様子
▲来園者に解説を行う解説ボランティア


○しくみづくり
公園緑地向け防除キャンペーンキット

 池や堀のある公園緑地で、来園者の協力を得ながら陸上にいるアカミミガメを回収して増殖を防ぐための啓発ツールを製作(2011年)、配布していました。
  pdf版を無料でダウンロードできます。
詳細はコチラ
三ツ池公園での掲示の様子
▲外来カメ類防除キャンペーンキット使用例(掲示板最右、三ツ池公園にて)


○なかまづくり
淡水ガメ情報交換会
 外来カメ対策や、ニホンイシガメなどの在来カメ保全を進めるために、関係者間で広く知見の共有や情報交換をすることを目的に開催する研究集会です。当会と神戸市立須磨海浜水族園の共催で、交互にホスト団体になっています。

 第1回 2014年2月 神戸市(終了)
 第2回 2014年12月 船橋市 (終了)
 第3回 2015年10月 神戸市 (終了)
 第4回 2017年3月 船橋市(終了)
 第5回 2017年9月 神戸市(終了)
 第6回 2019年2月 船橋市(終了)
 第7回 2020年2月 明石市(終了)
淡水ガメ情報交換会詳細はコチラ

ゼニガメール
 淡水性カメ類についての情報共有や意見交換を促進するためにメーリングリストを開設しました。
 2020年2月現在、119名が登録しています。登録無料です。

淡水ガメのメーリングリスト ゼニガメール詳細はコチラ


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