
このプロジェクトでは、皆さまからカメの目撃情報を集めて、東京・多摩川流域に棲むカメの種類と分布を明らかにしました。
日本固有種のニホンイシガメは、水辺環境の悪化などで生息数が減り、絶滅が心配されています。ところが詳しい生息状況はわかっておらず、太平洋側では関東地方が分布の北限とも言われていますが、具体的にはどのあたりなのかもわかっていません。
東京や多摩川流域でも、昔はいたという情報もあれば、見たことがないという人もいて、実態は不明のままです。
また、ペットとして飼われていたアカミミガメやクサガメなどが野外に捨てられて生息するようになってきました。
関東平野では、ニホンイシガメ、スッポン、クサガメ、ミシシッピアカミミガメの4種がよく見られます。
見分けるポイントは、頭の模様と、甲羅の色や形です。詳しくは以下の識別シートをごらんください。
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皆さまからお寄せいただいた情報をまとめてカメの生息分布図を作成し、ホームページで「東京・多摩川カメマップ」を公表しています。
本調査は、(公財)とうきゅう環境財団の研究助成を受けて実施しました。財団ホームページにて研究成果が公表されていますのでご覧ください(→こちらをクリック)。
今後も在来カメの保全を進めるため、東京都環境局など、東京都や多摩川流域の環境保全に関わる機関や団体へ情報提供や働きかけを行ないます。