生態工房とは活動について参加する支援する

都会の東京にも、カメが棲んでいます。

わたしたちは市民の皆さんからカメの目撃情報を集めて、東京の水辺に棲むカメを調べました。
たくさんの情報をお寄せいただきました。ありがとうございました!



・調査地域
  東京都全域、川崎市
   (川、池、濠、水路などの水辺すべて)

★重点調査地域★
以下の水域には特に注目しました。
  多摩川の支流
   (秋川、浅川、平井川、谷地川、残堀川、大栗川、平瀬川、野川、仙川など)

<都内の河川図>
カメマップ水系図

・調査対象期間
   2010年4月〜2015年3月

カメマップはコチラ



何を調べているの?
カメの分布を調べました。

 このプロジェクトでは、皆さまからカメの目撃情報を集めて、東京・多摩川流域に棲むカメの種類と分布を明らかにしました。
 日本固有種のニホンイシガメは、水辺環境の悪化などで生息数が減り、絶滅が心配されています。ところが詳しい生息状況はわかっておらず、太平洋側では関東地方が分布の北限とも言われていますが、具体的にはどのあたりなのかもわかっていません。
 東京や多摩川流域でも、昔はいたという情報もあれば、見たことがないという人もいて、実態は不明のままです。
 また、ペットとして飼われていたアカミミガメやクサガメなどが野外に捨てられて生息するようになってきました。

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どうやってカメを見分けるの?
本州のカメ

関東平野では、ニホンイシガメ、スッポン、クサガメ、ミシシッピアカミミガメの4種がよく見られます。
見分けるポイントは、頭の模様と、甲羅の色や形です。詳しくは以下の識別シートをごらんください。

◎カメ識別シート・在来種(pdf形式) ◎カメ識別シート・外来種(pdf形式)


★識別シートのリニューアル版 “カメの見分け方 下敷き”を販売しています★
生態工房 購買部
※クサガメは遺伝子研究や過去の文献資料の点から、外来種であることがわかってきました。  

結果報告

 皆さまからお寄せいただいた情報をまとめてカメの生息分布図を作成し、ホームページで「東京・多摩川カメマップ」を公表しています。

本調査は、(公財)とうきゅう環境財団の研究助成を受けて実施しました。財団ホームページにて研究成果が公表されていますのでご覧ください(→こちらをクリック)。
今後も在来カメの保全を進めるため、東京都環境局など、東京都や多摩川流域の環境保全に関わる機関や団体へ情報提供や働きかけを行ないます。

東京・多摩川 むかしのカメしらべ
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