
当会では、都市部の水域で増加している外来生物ミシシッピアカミミガメ(通称:ミドリガメ)の防除を進めるために、水域を管理する公園管理者を対象とした「外来カメ類防除キャンペーンキット」を製作し、首都圏を中心とした公園管理者に、このキットを配布しました。
外来生物法ではカミツキガメが特定外来生物に指定され、販売・飼育等が禁止されています。一方、要注意外来生物のミシシッピアカミミガメには法的規制がないため、現在もペットとして大量に流通しています。1960年代以降、都市部の公園を中心に、飼育放棄されたミシシッピアカミミガメが定着し、水生植物や水鳥のヒナを捕食するなど、水辺の生態系に被害を及ぼしています。公園にある池は、都市部における貴重な自然であることから、外来カメの分布拡大と生態系への被害を防止するために、外来カメの防除対策が望まれています。
ミシシッピアカミミガメの防除には、環境省だけではなく、公園管理者、NPO、市民などのさまざまな主体が協力して取り組む必要があります。このキットは公園管理者が市民の協力を得ながら防除を進めるための手法を紹介し、公園管理者による防除活動をサポートするものです。 このキットの製作・配布は、三井物産環境基金からの助成によって行われています。 |
▲ミシシッピアカミミガメ |