
人間によって本来の分布域から移動させられて野外に生息するようになった生物を外来生物と言います。 外来生物は、海外由来のものに限りません。もともと日本に生息していた生物であっても、自然分布域を超えて人が国内の他の地域へ持ち込んだ場合には外来生物となります。 |
![]() ▲防除作業で捕獲したブルーギル |
(本文より抜粋) ・既に定着している外来種については、定着初期・分布拡大期・まん延期の各段階に応じた対策を優先度に基づき、科学的知見や費用対効果も踏まえて、根絶や封じ込め等の各目標に向けて、計画的・効率的に進めていくこと ・定着初期のものについては、被害が顕在化する前に、早期に防除を行うことが効果的である ・地域住民や関係者に理解と協力を求め、連携して対策を進めることが求められる |
いま野外にいる外来生物や、社会における外来生物の諸問題を放置していれば、被害がさらに拡大していくでしょう。このような被害を最小化するために、外来生物問題は可能な限り短期間で解決するべきです。そのために、わたしたちは市民の皆さんと一緒に、他の団体や行政と連携しながら、次のような取り組みを行っています。 | ![]() ▲野外で捕獲されたミシシッピアカミミガメ |
![]() ▲池に入りワナを回収する |
外来生物を駆除したり、繁殖を阻害して、地域本来の生物多様性を回復させます。 わたしたちは、目の前に外来生物を見つけたら叩きつぶすという方針ではありません。特に侵略的外来種を優先的に対処しています。駆除の目標を根絶とするか低密度管理とするか、地域ごとに現状を把握し、主体(体制)、プロセス、方法、資金等を考慮しながら、目標を実現するために有効な計画防除を実施しています。 |
![]() ▲外来種展示を通しての市民への普及啓発 |
外来生物が持ち込まれる状況は、釣り目的の違法放流、ペットを捨てる、逃げられるなどさまざまです。こうした行為が外来生物による被害を生み出し、その対策に多大な費用と時間、生物の生命が失われていることを多くの人に伝え、この問題の重要性を社会に広めています。 |
![]() ▲2012年に行われた第14回日本カメ会議 |
・生態工房調査研究報告集の発行 ・過去5年の外来生物関連の学会・シンポジウム等の発表、寄稿 ・淡水ガメ情報交換会の開催 ・メーリングリストの運営(ゼニガメール) |